Vol.22|畑に水道が通る――地下水の恵み

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💧 地下水を掘ってもらう
畑に水道がない生活は、思っていた以上に不便でした。毎日の水やりや作業のたびにポリタンクを運ぶのは一苦労。それでも野菜を育てるためには欠かせない水だからこそ、やっと地下水を掘ってもらえる日が来て、胸が高鳴りました。

機会を使って地面を掘り進めていく様子をじっと見守ります。地中深くに眠る水脈へ向かって、少しずつ掘り下げていく作業。土の匂いが立ち込める中、「ほんとに水が出るのかな」とドキドキしながら待ちました。

🌊 まだ砂まじりの水
やがて、地面から水が吹き出した瞬間――「出た!」と思わず声に。初めて目の前で地下水が湧き出るのを見て、感動で鳥肌が立ちました。
ただ、汲み上げたばかりの水はまだ砂が混じっていて濁り、底にざらざらと沈殿します。コップにすくってみても「これ、ほんとに使えるようになるの?」と不安になるくらい。

けれど、専門の方いわく「しばらく流し続ければ透明になる」とのこと。自然が育んできた水が、やがて澄んで畑を潤す。その未来を想像しただけで、ありがたさで胸がいっぱいになりました。

🔧 配管は自分で
地下水が出るようになったとはいえ、それを畑全体で使えるようにするには配管工事が必要です。そこから先は私の出番。明日以降、自分でホースやパイプをつなぎ、蛇口や散水用のラインを作っていく予定です。

これまでは「農業=土と種と肥料」と思っていたけれど、水を通す作業だって立派な農業の一部。大変そうだけど、自分の手でインフラを整えるなんて、なかなかできない経験です。想像するとちょっとワクワクしてきました。

💡 水のありがたさ
畑を始めてから、「水の重さ」と「水の大切さ」を身をもって知りました。蛇口をひねればすぐ出るのが当たり前だった水も、ここでは自分で確保しないといけない。運ぶだけで汗だくになり、重さに腕が震える。

そんな毎日を経て、地下から湧き出す水を見たときの感動は言葉にできません。野菜にとっても、人にとっても、水は命そのもの。これからは、この恵みを無駄にせず、大切に使っていきたいと思います。
透明な水が畑に流れる日を楽しみにしながら、新しい農業の一歩を踏み出しました。

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