🌱 はじめての収穫
畑に出ると、朝露をまとった葉がきらきら光っていました。
見慣れた畝(うね)にしゃがみ込むと、
そこにはしっかりと根を張り、青々と育った水菜とほうれん草の姿。
種をまいたあの日から、何度も天気を気にし、
発芽を喜び、虫食いにため息をつきながらも見守ってきた野菜たち。
いざハサミを入れるとき、
「ありがとう」と声をかけずにはいられませんでした。
🥬 “食べるため”ではなく、“育つ姿”を見届ける時間
野菜を育てていると、
“食べるための作物”という感覚が少しずつ変わっていきます。
毎日、少しずつ葉を伸ばしていく姿を見ていると、
ただの「食材」ではなく、
“いっしょに生きている存在”のように感じてしまう。
だからこそ、初めて収穫するときの気持ちは、
うれしさと、ほんの少しの寂しさが混じったような、
不思議な感情でした。
🥗 かごいっぱいの命の色
かごに並べてみると、
水菜のやわらかな緑、ほうれん草の濃い緑、
そして紅白のかぶのコントラスト。
自然がつくる色は、本当に見飽きない。
スーパーで並ぶ野菜とは違って、
少し不揃いで、形も個性がある。
でも、それこそが“自分の畑の野菜”の証です。
💭 “いただきます”までが物語
これまでは“収穫”がゴールだと思っていたけれど、
実際にはここからが新しい始まり。
このあと洗って、調理して、味わう――
そのすべての工程に、自分の手が関わっている。
ひとつの野菜ができるまでの時間を思い出しながら、
「いただきます」と手を合わせる瞬間、
“生きる”ということの意味が、少しだけ近くに感じられました。


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