Vol.70|紅三太の試し抜き――それぞれの形、それぞれの命

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🥕 試し抜きの朝

畑に行くと、葉の間からのぞく赤い色。

「そろそろかな」と思いながら、紅三太の大根を試しに抜いてみました

土を握る指先に伝わる重みと感触。

少しずつゆっくりと引き抜くと、赤くつややかな大根が顔を出しました。

太いもの、細いもの、まっすぐなもの、少し曲がったもの。

同じ種をまいたはずなのに、一つとして同じ形がないのが面白く、

まるで人間みたいだなと思いました。

🌱 個性のある成長

まっすぐ伸びたものは堂々としていて、

小さめのものは、なんだか控えめでかわいらしい。

それぞれに違うけれど、

どの大根も自分のペースで根を張って生きてきたんだと思うと、

その違いが愛しく感じます。

育ち方の差も、畑の環境や水の加減、日当たりや土のかたさ――

いろんな条件の積み重ね。

人も野菜も、「違い」は“その場所で生きた証”なんだと気づきました。

🌤 紅が映える畑

紅三太は、土の茶色と緑の葉の中でひときわ映えます。

抜いた瞬間、その赤の鮮やかさに思わず笑顔に。

朝の光に照らされると、まるで畑の中で光っているようでした。

畑に並んだ色とりどりの大根たちを見ていると、

大変だった700平米の畝づくりも、報われたような気がします。

💭 育てると、見る目が変わる

買うときは「大根1本」として見ていたものが、

育てると「この1本」に変わります。

土を押し上げ、風に耐え、虫にかじられながらも

自分なりに根を張ってきた“いのち”そのもの

抜いた瞬間に感じた重みは、

その努力と時間の積み重ねのようにも思えました。

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