SS①|花咲く揚げ菓子――サーターアンダギーでひと休み

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🌱 畑からキッチンへ

毎日畑で土と格闘していると、ふと「甘いものが食べたいな」と思う瞬間があります。そんなある日、気分転換にサーターアンダギーを揚げてみました。沖縄のお菓子として有名ですが、自分でつくるのは久しぶり。小麦粉や砂糖を混ぜて丸め、油に落とすと、じゅわっと音を立てて膨らんでいく――この瞬間は何度見てもワクワクします。

🍩 花が咲いたように割れる瞬間

サーターアンダギーの魅力は、揚げているうちに自然と「花が咲いたように割れる」ところ。丸い生地が油の中でふわっと膨らみ、表面にひびが入って花が咲いたみたいに開いた瞬間、「あ、うまくいった!」と声をあげてしまいました。畑で芽が出ると嬉しいのと同じように、キッチンでアンダギーが割れるとやっぱり嬉しいのです。

☕ 甘さがくれるひと休み

出来上がったサーターアンダギーをひと口食べると、外はサクッ、中はしっとり。畑の疲れが少し吹き飛ぶような、懐かしい甘さが広がりました。農作業は体力勝負ですが、こうして甘いものを食べて「よし、また頑張ろう」と思える時間も大切なんだと実感しました。

💡 沖縄と滋賀をつなぐ味

滋賀での新しい農業生活の中に、沖縄の味を持ち込むことで「自分らしさ」を感じる瞬間でもあります。サーターアンダギーは、私にとってただのお菓子ではなく、「原点」を思い出させてくれる存在。畑とキッチン、両方の場所で小さな挑戦を続けながら、自分の色を重ねていきたいと思います。

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