🌱 広さを前にして
任された畑は100メートル×7メートル、合計700平米。数字で見るより、実際に立ってみたときの迫力は圧倒的でした。まるで運動場のように広くて、最初は笑えてくるほど。現場仕事をしていた頃にもこれ以上の面積を施工して見慣れていたはずなのに、今ここで「自分の畑」として目の前に広がると、不安と同時に懐かしさ、そして不思議な新鮮さがこみ上げました。
🪴 まずは石灰と肥料から
最初の作業は有機石灰、鶏糞、肥料をまいて、耕運機で耕すこと。本来ならトラクターで一気に仕上げるべき面積ですが、私はまだ操作も教わっていないし、もちろんトラクターそのものも持っていません。だから耕運機ひとつで挑むしかありませんでした。
🚜 20メートルずつ区切って
一気にやろうとすれば気持ちが折れてしまうので、20メートルずつ区切って肥料をまき、耕運機で耕していく。広大な畑に小さな帯を刻むように、少しずつ進めました。振り返ると、耕した場所だけ土の色が変わり、それが自分の足跡のように見えて、わずかな達成感をくれました。
🔥 立ち止まっても仕方ない!
正直、「これは耕運機でやることじゃない」という気持ちは何度も浮かびました。でもそのたびに、「だからって立ち止まっても仕方ない!」と自分に言い聞かせ、力いっぱいハンドルを握りました。汗だくになりながらも、エンジン音と一緒に心の中で気合を入れ続けたのです。
不安や混乱よりも、「やらないと始まらない」「自分がやるしかない」という気持ちが勝った瞬間でした。
💡 新しい挑戦の入り口
こうして少しずつ整っていく700平米。まだほんの入口に立っただけですが、この広さを相手にしたことで、自分の気持ちも大きく揺さぶられました。大変さも現実だけど、それ以上に「やれるだけやってみよう」という意地のようなものが、心の中に芽生えていました。
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