💧 畑で蛇口をひねる幸せ
あの日、畑に水道が通ったときの感動は忘れられません。でも、本当のありがたさを実感したのは、日々の作業で実際に使い始めてからでした。
ジョウロやバケツに水をくむとき、以前はポリタンクを車に積んで何往復もしていました。真夏の炎天下で汗だくになり、腕や腰が痛くなるほど重いタンクを運ぶのは一苦労でした。
それが今では、蛇口をひねればすぐに水が出る。たったそれだけのことなのに、作業の負担は何倍も軽くなり、「あぁ、水があるってこんなにありがたいんだ」と心から感じます。
🌱 水やりの習慣が変わった
これまで「水を運ぶのが大変だから」と我慢していた朝晩の水やりも、今では自然と習慣になりました。苗や芽にとって、こまめな水やりがどれほど大切かは頭ではわかっていたけれど、実際にはできない日もあったのです。
今はジョウロに水をくむのも一瞬で、苗に気づけばすぐに水をあげられる。野菜たちもその違いを素直に表してくれているようで、葉がいきいきして見えるのが嬉しくてたまりません。
🚿 透明な水になるまで
地下水を引いているため、最初のうちは砂が混じっていました。しばらくは「大丈夫かな?」と不安でしたが、透明になるまでしっかり流すうちに、だんだんきれいな水に。
蛇口から勢いよく流れる水を眺めていると、畑全体が息を吹き返したように感じられました。自然の恵みを直接いただいているような気持ちで、ありがたさがいっそう深まります。
💡 環境を整えることの大切さ
これまでは「野菜を育てること」ばかりに意識が向いていました。でも、水道が通ったことで気づいたのは、環境を整えることの大切さです。水があることで作業が続けやすくなり、野菜の成長も安定する。畑を育てるというのは、土や水、周りの環境を整えていくことも含まれるのだと実感しました。
🌸 毎日の小さな幸せ
畑に立って蛇口をひねるたびに、「ここに水がある」ということが小さな幸せに思えます。以前の苦労を思い出すと、便利さだけでなく、自分が一歩ずつ進んでいることを感じられる瞬間でもあります。
畑に水がある暮らし。それは農業の基盤であり、心を豊かにしてくれる恵みだと、改めて噛みしめています。
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