Vol.30|白菜が全滅――自然の力に驚かされる

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🥬 白菜が消えた畑
毎日少しずつ大きくなっていたはずの白菜の苗。家の横で大切に育てていた頃は順調で、畑に行くたびに「昨日より葉が広がってる」と成長を楽しみにしていました。
ところが、ハウスへ移動してからわずか2日ほどで、苗が跡形もなく消えてしまったのです。葉がかじられた形跡もなく、まるで誰かが丁寧に抜いて持ち去ったような跡。最初に種をまいたときと同じ、きれいな土だけが並んでいました。

😮 理解が追いつかない光景
その光景を見たとき、最初は頭が真っ白になりました。「なんで?どうやって?」と理解が追いつかず、ただ立ち尽くすばかり。
でもよく見ると、苗はきれいになくなりすぎていて、逆に「すごい」と思えてきました。ショックというよりは、自然の力の圧倒的なすごさを目の当たりにしたような感覚でした。人間の小さな想像をはるかに超えていくのが、自然なんだと実感しました。

🔍 思い当たる原因
いくつかの可能性が浮かびました。ハウスは横もドアも開け放たれた状態で、虫や小動物が簡単に入り込める環境。苗も棚ではなく地面に直置きしていたため、食害や引き抜きが起きやすかったのかもしれません
「ハウスに入れれば安心」という思い込みは、甘かった。自然の前ではちょっとした油断が命取りになるのだと身に沁みました。

💡 感心と学び
きれいに消えた白菜を見て、ただ落ち込むのではなく「自然ってすごい」と感心したのは、自分でも意外でした。思い通りにならないことが、むしろ自然らしさであり、そこに向き合うのが農業なんだと思いました。
防虫ネットや台の上での管理、ハウスの締め切り――次に生かす工夫はいくらでもあります。失敗は、次への知恵を与えてくれる先生のような存在でした。

🌱 前を向いて
今、ハウスには白菜の緑はなく、土だけが整然と並んでいます。その光景は寂しいけれど、「ここからまた挑戦できる」とも思えます。
自然の力に驚き、感心し、その中でどう工夫していくかを考える。白菜が残してくれたのは、そういう視点でした。

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