🌱 白菜の苗を見守る
8月にまいた白菜の苗は、日に日に大きくなっています。葉の色も少しずつ濃くなり、茎もしっかりしてきたように見えます。けれど「そろそろ定植かな?」としゃがみ込んで眺めてみると、まだ根が十分に張っていない気がして、不安がよぎります。
もし今植えてしまって、風に負けて倒れてしまったら? せっかく育ってきた苗を自分の判断ミスでダメにしてしまったら? そんな想像ばかりが浮かんできて、結局「もう少し様子を見よう」と苗をそのままにしました。
🌿 ラディッシュの間引きもまだ
ラディッシュもかわいい双葉が並びはじめています。中にはぎゅうぎゅうに固まって育っている株もあって、「ここは間引かないとダメかな」と思うのですが、まだ小さすぎて判断がつきません。雑草の芽と区別できないものもあり、どれを残してどれを抜けばいいのか迷ってしまいます。
手を伸ばしかけては止め、またしゃがんでじっと眺める。そんな繰り返しで、その日のラディッシュの間引き作業は「観察だけ」で終わってしまいました。

⌛ 焦る気持ちと、待つ勇気
畑に行っても作業らしい作業をしない日が続くと、正直「何もできなかった」と落ち込む気持ちもあります。土を触らないと一日を無駄にしたような気がしてしまうのです。
けれど、そのたびに師匠の「待つことも農業」という言葉を思い出します。野菜にはそれぞれのリズムがあり、人間の都合で早めてはいけない時期がある。今は、私が焦るよりも、自然のペースを尊重することが大切なんだと少しずつ理解できるようになってきました。
👀 小さな変化に気づく
実際、じっと観察していると小さな変化に気づくことがあります。昨日より葉の縁が広がっていたり、色が濃くなっていたり。ほんの少しの変化でも、それが確かに成長の証なんだと思うと嬉しくなります。
「今日はまだ何もしていない」じゃなくて、「今日も成長を見届けられた」。そう思い直すと、不思議と心が軽くなりました。
💡 “まだ”の時間も大切に
定植も間引きも、まだ。でもその「まだ」という時間も意味がある。準備を整えて待つこと、成長を見守ることも農業の一部。
不安と期待を抱えながら、日々畑に通うこの時間が、きっと私を育ててくれているのだと思います。
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